「ギャァァァァァァァア!!!!!!」
あれから幹部が交代でずっと拷問を続けている。
今のところ分かっていることは桝谷の本名が古高俊太郎ということだけ。
あんなにボロボロなのに彼は一向に口を割る気配がない。
まぁ私も彼の立場なら味方の情報は殺されても言わないけどね。
たがこちらとしては早く白状してもらいたい。
休めと言われてもこれじゃあ休めやしない。
今は確か土方さんが拷問をしている筈。
入るなとは言われてたけど良いよね?
早速蔵へ向かうと監察方の島田さんが見張りをしていた。
絵美「島田さん、見張りご苦労様です」
島田「ありがとうございます。絵美さん…もしかして中に入りたいんですか?」
絵美「そうだけど」
島田「駄目ですよ。土方さんに絵美さんが来ても絶対に中に入れるなって言われてるんですから」
土方め…。
私が来る事をわかってたな。
絵美「島田さんお願い!」
島田「駄目です」
ムッ…。
絵美「中に入れてくれたら今度お汁粉奢ってあげる!」
島田「…………ハッ!!!!! 駄目です!誘惑しないでください!!」
絵美「1杯と言わず10杯でどう?団子も付ける!」
島田「…………………分かりました」
絵美「ありがとう!」
ちょろいな。
給金貯めといて良かった。
この手は総司にも使えるからこれからも給金貯めておこう。
ギギィーーーーーー
絵美「う…」
中は蒸し暑く血の臭いが充満していた。
土方「苦しいか?早く楽になりてえか?ならさっさと吐け」
刀で古高の色々な箇所を切りつけている土方。
確か史実では土方が五寸釘を古高の足の甲に刺して傷口に蝋燭の蝋を流し吐かせたのよね。
絵美「土方さん」
土方「っ!馬鹿野郎!あれほど入るなって言っておいただろうが!!」
絵美「そんなんじゃ古高は吐きませんよ」
土方「お前…俺の話を聞いてんのか?」
絵美「五寸釘と蝋燭」
土方「あ?」
絵美「五寸釘と蝋燭を使うんです」
土方「おま…何で……」
絵美「史実で土方さんが行った拷問です」
土方「………………五寸釘と蝋燭を持って来い」
絵美「承知」
その後、土方は絵美の持って来た五寸釘と蝋燭を使い古高から情報を聞き出した。
絵美「お疲れ様です」
土方「おう。四半刻後に緊急幹部会を行う。それにお前も出席しろ」
絵美「分かりました」
土方は私にそれだけ言うと蔵を後にした。