勇気Side


あ、もう7時か。


窓を開けて星を眺めていたら、どれ位経っていたのか…健人くんがコンビニから帰宅した。


健「星、好きだね。はい、フルーティオ」


フルーティオを受け取り窓を閉める。


「…ありがと。はい」


「お金はいいってば。あ、祐美さんが夕飯だって。降りよ」


祐美というのはうちの母さんで、遠い親戚の健人くんとは叔母のいとこのそのまたはとこくらいという遠さだ。


まぁ俺たちの顔も似てないわけだ。


母「あ!買い物忘れてた~。行ってくるね!じゃ、健人くん、ゆっくりねー」


はぁい、なんて健人くんはリスみたいにほっぺたにサラダを詰めながら返事する。


大学に友達いるの?なんて思ってから自分には友達がいないことを思い出して聞くのはやめた。


「勇気、食えば?」

「動いてないからお腹空かないの」

「ほとんど食ってないじゃん」

「食事の時いつもこの会話あるけど」

「あはは。勇気が平らげる日まで何回でもやるし。…まぁ、今日は俺が食べてやる」


やっぱり変だ。健人くんって人間は。


健人くんが好きだけど…時々、何を考えているのか、わからない。