勇気Side
「なーにやってんの、齋藤さん?」
その声に齋藤というワードを見つけ、早足で玉ちゃんに追いつく。
玉ちゃんの視線の先には、山積みの資料の前に座りこっちを見ている齋藤亜紀がいた。
咄嗟にカーディガンのフードを被る。
なぜ保健室登校の俺が廊下なんかにいるかというと、遡ること5分前。
★
保健室に行くようになって2日目。
玉ちゃんは特に何も言わず、時には俺をかくまってくれたり時には雑談相手にしたりと、まぁ基本は俺にかまっている。
暇なんだろうか保健室ってのは。
「あっ!電話だぁ」
玉ちゃんが保健室の電話を取る。
「はーい。保健室ですよーん。いますけどぉ?はい、あー、面白そー」
いますけどぉ?って俺しかいないじゃん。
面白そーってなに。
100%なんか企まれてますよね?
スピーカーボタンを押したけど、相手はもう電話を切っていたようだ。
玉「勇気♬ちょっと職員室付き合ってよ!」
で、警戒しながら玉ちゃんの10歩うしろをつけていたら、玉ちゃんがある教室で立ち止まって…。
★
今に至る。
「あっ、佐藤勇気」
「…なんだよ」
「委員長ならこれ手伝ってよ。放課後くらい委員長業務してよ」
「あっ!俺職員室行かなきゃ~」
「…ちょ、玉ちゃん」
ふわふわと玉ちゃんが職員室と逆方面へ歩いていく。
追いかけるのもシャクだから、齋藤亜紀が座る机の向かいに座った。
「なーにやってんの、齋藤さん?」
その声に齋藤というワードを見つけ、早足で玉ちゃんに追いつく。
玉ちゃんの視線の先には、山積みの資料の前に座りこっちを見ている齋藤亜紀がいた。
咄嗟にカーディガンのフードを被る。
なぜ保健室登校の俺が廊下なんかにいるかというと、遡ること5分前。
★
保健室に行くようになって2日目。
玉ちゃんは特に何も言わず、時には俺をかくまってくれたり時には雑談相手にしたりと、まぁ基本は俺にかまっている。
暇なんだろうか保健室ってのは。
「あっ!電話だぁ」
玉ちゃんが保健室の電話を取る。
「はーい。保健室ですよーん。いますけどぉ?はい、あー、面白そー」
いますけどぉ?って俺しかいないじゃん。
面白そーってなに。
100%なんか企まれてますよね?
スピーカーボタンを押したけど、相手はもう電話を切っていたようだ。
玉「勇気♬ちょっと職員室付き合ってよ!」
で、警戒しながら玉ちゃんの10歩うしろをつけていたら、玉ちゃんがある教室で立ち止まって…。
★
今に至る。
「あっ、佐藤勇気」
「…なんだよ」
「委員長ならこれ手伝ってよ。放課後くらい委員長業務してよ」
「あっ!俺職員室行かなきゃ~」
「…ちょ、玉ちゃん」
ふわふわと玉ちゃんが職員室と逆方面へ歩いていく。
追いかけるのもシャクだから、齋藤亜紀が座る机の向かいに座った。
