不器用な彼と

亜紀Side


目の前には山積みの用紙×ざっと1000枚。


OLじゃないんだからさぁ。


それは、遡ること5分前ー…。





担任「齋藤亜紀~」


「はい…?」


「今度の、夏にある長野の宿泊研修のしおり!まとめといてね」


「はぁ!?…1人でなんて無理」


担任「だったら、委員長に手伝ってもらえよ。今日保健室に来てるらしいよ」







佐藤勇気と言いあったのは5日前ほどで、それからはプリント業務はポストへ変わった。


なぜ元々こうしなかったのか、…まぁあいつが学校に来る望みが消えた今、何を話そうとも意味はない気がして。


はぁぁ…てか保健室の先生怖いし。


仕方ない、1人でやるか。


?「なーにやってんの、齋藤さん?」