「綾瀬くんって本当に美しいと思わない?


隣の席で、いつも間近で見れるんでしょ?」



「もちろん思うよ、あんな綺麗な顔の人、初めて見たもん。」


「だよねぇ、、それに、押すと引けない感じの性格も悶えるほど可愛くない?」


「めちゃめちゃわかる。悶え死ぬよね。」



「みゆさぁ、何回も告白してるのに、OKくれないんだよね…」



「、え、告白?したの?ゆうちゃんに?」



「うん、したよ。おとといもデートに誘った。」



「ええええ、デート?」



み、みゆ…なんて事…


そんなことしてたなんて全然知らなかった…


ゆうちゃんのこと好きってことだけでビックリしてなんか嫌なのに、


告白してデートにまで誘ってる…


急になんか焦るじゃん。






「ま、無理って言って走って帰っていったけどね。」



あーあ、どうしたらいいのかなぁ、とみゆは空手着をたたむ。



無理って言ったのか…

少し、いやだいぶホッとした。