秘め恋*story4~病室で…~






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「あらまぁ、美奈ちゃん。
今日は可愛い格好してるねぇ。」



「あ、浜のお婆ちゃん。」



待合室のイスに座ると、先に受付を済ませていたいつも一緒になるお婆ちゃん。



今日はいつもよりちょっとお洒落してみた。
だって…




「古谷先生も、可愛い美奈ちゃん見て、腰を抜かしちゃうだろうねぇ。」



「もう~お婆ちゃんてばぁ。」



ーーーーーー村山さん、村山 美奈さん、
中へお入りください。



診察室へ呼ばれた。



浜のお婆ちゃんに『頑張ってね。』と応援されつつ、診察室のドアを開けた。



病院のみんな、私と先生を知る患者さんは、私が先生に好き好きアピールをし続けていると、今でも応援してくれる。




「しつれーしまーす。こんにちわぁ。」



「はい、座って。」




今日も相変わらず、カッコ良すぎる白衣姿の古谷先生。


あぁ。やばい。やっぱり…




「先生、好きです。。」




どうしても伝えたくなっちゃう溢れんばかりのこの気持ち。




「はいはい。…で、調子はどう?
薬もちゃんと、飲んでるか?」




うん。いつもの感じ。
別にもう慣れちゃったもん。
いいもんねぇーだ。




「じゃあ次、聴診するから。」




大きく深呼吸をする。




「うん。呼吸の音もいいな。特に変わった所もなさそうだ。」




先生が聴診器を耳から外しながら、言った。




「今日は心拍数正常だな。」




からかうように私を見て言った。
私もちょっとからかってみよう。




「ふふふ。何ででしょうねぇ?
やっぱり気持ち的にこう、安心感というか…
繋がってるものがあるからですかねぇ?」




もう、おじいちゃん先生にはお世話にならなくてもいいんだ。




「先生、いつもの言ってくれないんですか?」



「今は診察中です。」



「あーあ、せっかく今日はデート出来ると思ってちょっと気合い入れてお洒落したんだけどなぁ…」



「ったく、1回しか言ってやらないからな。」




回転式イスごと、私に近づいた先生は…




「美奈、好きだ。」



「///////」




微かに照れる先生に、私も思わず照れる。




「大人をからかった罰。」



「…………ん。」




意地悪な先生は、やっぱり私の胸をドキドキさせてしまう。


優しくて、甘いこのキスで。




みんなは知らない。
私だけに見せてくれる先生がいる。




10年越しの『好き』が
繋がった瞬間。



それはあの日の夜の病室でした。




end*