落ち込む私に、先生は不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「何でそんな落ち込むんだ。」
「だって、先生の『好き』を1回分損しちゃったんですもん。」
私がふて腐れながら、そう呟くと…
「じゃあ、もう1つ昨日の夜の話をしたら、
落ち込んじゃうだろうな…」
「え、え、何をですかっ??」
これ以上に私が落ち込んじゃうことですかっ?
聞くと同時に、先生は私をベットの背もたれへと優しく追い込んだ。
心臓のドキドキが最高潮に達した頃、先生は
ちょっと意地悪な笑みを浮かべてこう言った。
「美奈のこの唇、奪った。」
先生の親指が優しく私の下唇をなぞった。
その瞬間、私は昨日の夜のキスを思い出した。
何故だか分からないけれど。
そして、私の顔がだんだんと真っ赤になっていったのに気づいた先生。
「思い出したか?」
「//////。(コクコク…)」
そうだよ。そうだよ。
あれは夢じゃなかったんだよ。
あの『好き』も。
あのキスも。
でも、
「ファーストキス…だったのになぁ。。」
願わくば先生に貰ってもらおうと思っていた私のファーストキスが…こんな曖昧な記憶でなくなってしまったなんて…ショック。。
と、思って落ち込んでいた矢先、クイッと先生に顎を持ち上げられたと思ったら…
「可愛い奴…」
「え…?」
「ほら、ちゃんと覚えておくんだぞ?
………ファーストキス。」
「……ん。」
きっと絶対忘れない。
私の大事なファーストキス。
先生との初めてのキス。。
それは、熱くて、甘くて、想像してたよりもちょっぴり大人なキスだった。ーーーーーー



