秘め恋*story4~病室で…~





熱のせいでボーッとしてしまって、あんまり記憶が定かではないけど…



あ…好きって…言われた。…はず?



それに、キ、キ、キスした………はず?



あれ?夢だったかな。あれ?あれ?




「本当に、美奈ちゃんに何かあったんじゃないかってすごく心配されてたの。
だから、話せるようなら古谷先生には事情を話してあげて。」




1人昨日の夜の出来事を頑張って思い出していると、大下さんはそう話して、お仕事に戻っていった。



先生…心配してくれてんだ。
合コン行ってもいいなんて言ったくせにさ。


あれ?
昨日の夜、私…どんなこと言ったっけ?



どうしよ。どうしよ。
ほとんど記憶にない。。



またも1人で記憶を辿っては疑問符?を繰り返していた。




「何、1人で百面相してるんだ?」



「先生っ…」




突然現れた古谷先生にビックリしてしまった。
わぁー私…昨日の夜、変なこといってないよね?



なんて考えてる内に先生は私のベットの横まで来ると、




「ん~…熱は、だいぶ下がったな。呼吸は?
苦しいとかないか?」



「はい。。」




おでこに手を当てられて、診察。
先生の手、冷たくて気持ちいい。


あれ?何かこの感覚、記憶に…




「先生…?」



「ん?」



「昨日の夜のことなんですが…」



「あぁ。」




そう切り出した私の言葉に先生はちょっと顔を反らしてしまった。



この反応何?
やっぱり私…なんか、
しでかしちゃいましたか?




「ごめんなさいっ。。
私…何か変なこと言いましたかっ!?」



「はっ?」



「熱でぼぉーっとしてて、思考回路もストップしてまして…ほぼ記憶にないんですぅ…」




恐る恐る先生の反応を確認しようと、顔をあげると…



あれ?何か先生…きょとんとしてる?
違う、ショック受けてる?呆れてる?



何だか複雑な表情で私を見ていた。