熱のせいでボーッとしてしまって、あんまり記憶が定かではないけど…
あ…好きって…言われた。…はず?
それに、キ、キ、キスした………はず?
あれ?夢だったかな。あれ?あれ?
「本当に、美奈ちゃんに何かあったんじゃないかってすごく心配されてたの。
だから、話せるようなら古谷先生には事情を話してあげて。」
1人昨日の夜の出来事を頑張って思い出していると、大下さんはそう話して、お仕事に戻っていった。
先生…心配してくれてんだ。
合コン行ってもいいなんて言ったくせにさ。
あれ?
昨日の夜、私…どんなこと言ったっけ?
どうしよ。どうしよ。
ほとんど記憶にない。。
またも1人で記憶を辿っては疑問符?を繰り返していた。
「何、1人で百面相してるんだ?」
「先生っ…」
突然現れた古谷先生にビックリしてしまった。
わぁー私…昨日の夜、変なこといってないよね?
なんて考えてる内に先生は私のベットの横まで来ると、
「ん~…熱は、だいぶ下がったな。呼吸は?
苦しいとかないか?」
「はい。。」
おでこに手を当てられて、診察。
先生の手、冷たくて気持ちいい。
あれ?何かこの感覚、記憶に…
「先生…?」
「ん?」
「昨日の夜のことなんですが…」
「あぁ。」
そう切り出した私の言葉に先生はちょっと顔を反らしてしまった。
この反応何?
やっぱり私…なんか、
しでかしちゃいましたか?
「ごめんなさいっ。。
私…何か変なこと言いましたかっ!?」
「はっ?」
「熱でぼぉーっとしてて、思考回路もストップしてまして…ほぼ記憶にないんですぅ…」
恐る恐る先生の反応を確認しようと、顔をあげると…
あれ?何か先生…きょとんとしてる?
違う、ショック受けてる?呆れてる?
何だか複雑な表情で私を見ていた。



