「中山!?やめろ!!」 しかし その声も聞こえないのか、こっちに向かって来る。 寸前で、何とか手を掴まえて止めたが、強い力で抵抗する。 近くを見ると妹らしき子が、滅多刺しの状態で倒れていた。 (何て…酷い!?) しかも中山は、目をつぶったまま意識がない。 「夢魔、お前だろ!?そこに居るんだろ?」 怒鳴り散らしたら クスクスッと笑い声が聞こえてきた。 そして ブツブツと独り言のように何かを言っている。