誰が、次の犠牲者になるか分からない。
その恐怖感が、周りをさらにざわつかせる。
「ねぇー響子、望美あの話聞いた?」
絵里と春香が私達に話しかけてくる。
「う…うん。怖いよね」
私が言うと
「だよねぇ~私も怖くなっちゃって。
私…しばらく彼氏の家に泊まろうかなぁ~と思うの」
そう言うのは、絵里。
「絵里の彼氏、大学生で一人暮ししてるんだっけ?いいなぁ~そんな彼氏が居て」と羨ましがる春香。
「でも、彼氏の家に居ても同じじゃない?」
「え~怖い事言わないでよ~!?望美」
そうだよね。
自分の家が狙われるかもと思うと帰るのも戸惑うよね。
次は、私かもって…そう考えるだけでも怖くなる。
「おーい!響子と望美~」
大きな声で呼ぶ青木先輩。



