8月14日の猛暑。

その日は、とても暑い日だった。

バタバタッ

「お母さ~ん。ちょっと出掛けて来るから」
慌てて玄関に行くとサンダルを履く。

「あら、響子どこ行くの?」

「学校…今日オカルト研究部があるから」

「あんた…また、変な部に入ってんの?いい加減に辞めなさいって言ってるじゃないの」

「だってこの研究部面白いんだもん。
じゃあ、行ってきま~す!」
そう言うと家を出た。

私は、その時思いもしませんでした。

夢魔の存在を知ったのは…。

そして

あの悪夢を知ったのは…。