だが、後ろ姿には、ニヤリと笑う夢魔の姿が…
「いやぁぁー!!!」
そのまま保健室に飛び出す。
『響子!?』
皆が私の名前を呼ぶが聞こえなかった。
響子は、全速力で学校から飛び出す!!
(こんな世界…嫌だ!!元の…元の世界に戻るんだ!!)
夢魔の居ない自分の本当の世界に…
がむしゃらに走る響子。
頭の中は、戻る事しか考えて無かった。
だが…
道路を飛び出した瞬間
大きなトラックが私の前に現れた。
私は、目を丸くするが…何だか頭が冷静になり笑みを零す。
これで…いい。
これで元の世界に戻れるわ。
キキーーッッ!!
ドンッ!!



