夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)


「フフッ…アハハッ…!!」
狂ったように笑い出す響子。

望美も私が殺した。

私が…

これで元に戻れる。
だって、全員私が殺したんだから

夢魔は、それを見るとニヤリと笑う。
「やっぱり…あなたと私は、同じね。
同じ思考を持ってると前から思ってたのよ!」

「いいわ…素敵。
そうよ!この世界は、自由…あなたも私も一緒なの」

知らぬ間に私の背後に立ち囁いてきた。

「…フフッ…」
もう後ろに夢魔が立っても怖くなくなっていた。

自分の理性が崩れていく。

「須賀君は、あの子を選んだもの。
苦しかったでしょ?
悲しかったでしょう?」

「いいのよ…それで
殺して正解。
ご褒美に元の世界に戻してあげるわ」

その囁かれた瞬間
私は、意識を手離した。