「キャハハッ…本当に刺した。いい気味だわ。
そうよ…それでなくちゃあ」
嬉しそうに高笑いする夢魔。
私は、須賀先輩を殺したい訳じゃないのに…
そうしたら須賀先輩は、
「ゲホッ…これでいい…これで」
!!
「須賀先輩!?」
「俺は…どっちも選べない。だから…恭子…お前だけでも元の世界に帰れ」
苦しそうに言う須賀先輩。
も、もしかして…ワザと私に刺されるために!?
「そんなの嫌…先輩が死ぬなんて嫌!!」
泣きながら訴える響子。
「…ごめんな。
恭子…」
須賀先輩の手は、静かに落ちる。
こんなの嫌だよ…



