夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)


ハッ!!

刺したナイフを抜くと落とす。

カランと音を立てて落ちた果物ナイフには、血がベットリとついていた。

須賀先輩の血…

「…あっ…あぁ…」
恐怖と後悔が私を襲う。

身体がガクガクと震え上がり必死で後退りする。

(わ、私がやったの…!?)
私が須賀先輩を刺したの…?

「…うぐっ…」
そのまま倒れ込む須賀先輩。

「い、いやぁぁーっっ!!!
須賀先輩!?」
慌てて先輩の元に駆け寄った。

抱き上げるとお腹から血が流れてくる。

「ごめんなさい…先輩…ごめんなさい」
泣きながら必死に謝る響子。