「そんな…父さんとお母さんが…」
ショックを受ける須賀先輩。

私も唖然としたまま動けないでいた。

「フフッ…でも、いいの。
もう一度私を見てくれる須賀君を生き返らすから
あんな偽物もう…いらない」
そう言う夢魔に

「違う…あれは、正真正銘の須賀先輩のお父さんよ!!
夢魔…あなたの好きだった人」

「違う!!
私を否定する奴が須賀君の訳がない。
それより…もうあなた達は、逃げられない」

「選択権をあげるわ。須賀君…あなたが殺す相手を選びなさい」

!!

「…えっ?」

「響子を殺すか望美を殺すか…決めた方を殺して
それが出来たら逃がしてあげる」
条件を出してきた。

何よ…その条件!?
そんなの出来る訳がないじゃない。

「響子を選べは、そのまま2人を逃がしてあげる。
望美なら目を覚まさせてから逃がしてあげてもいい…」

「なかなか悪くない条件でしょ?」
ニヤリと不気味な笑いで告げてきた。