「響子ちゃん…それは、違う。俺が君を大切に思ってるから止めたいんだ!」
そう訴える。
だが
「嘘つき…嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき」
「こんな嘘つきな須賀君は、もういらない」
ギロッと夢魔は、睨みつけた瞬間
倒れていたはずの望美は、知らぬ間に持っていた果物ナイフで須賀君を刺す。
「ぐっ!!…望美ちゃん!?」
望美は、目をつぶり夢魔に操られていた。
「キャハハッ…いい気味。大丈夫よ…須賀君。
私がまた、あなたを生き返らせてあげるから」
高笑いしながら言った。
須賀先輩のお父さんは、ナイフを抜かれるとよろめく。
「…響子ちゃん…どうして…?
生き返らすって…?」
「ココは、私の世界…須賀君の命も私の思うがまま…だから死んで
そして、私だけのモノになって」
ニヤリと笑う夢魔。
その瞬間
夢魔に操られた望美は、もう一度
上から目掛けてナイフを突き刺した。
グサッ…



