「…えっ?」
唖然とする私と須賀先輩。
「私は、いつだって須賀君を殺せる。
だってココは…私の世界。殺すのも生き返らすのも簡単なの」
「それに…あの女の所に行き私を見捨てた須賀君なんて
私の好きな須賀君じゃないわ…だから、殺して本物の彼を見つけるのよ」
そう言いながら奇声のような高笑いをする夢魔。
私は、唖然としつつ…恐怖で身体を震わす。
この人…正気じゃない。
いや…それより、もう怖いモノを無くなって憎悪だけ残ってしまったのだ!
「あれは、本物の父さんだ!!」
怒りで言い放つ須賀君。
「違う…あんなの須賀君な訳がない!!」
※回想。
「須賀先輩…恭子…青木先輩」
窓を見ながら不安そうに眺めている望美。
「智也達なら大丈夫だよ!
3人を信じて待っててあげよう」
そう言う須賀先輩のお父さん。
「…は、はい」
だが、その瞬間
金縛りにあったように動けなくなる。



