私の心を読み
語るように話しかけてくる夢魔。
「恭子。惑わされるな!?」
慌てて止める須賀君。
私は、動揺をしていた。
夢魔の言葉に…
「気づかない?
ずっと須賀君は、望美の身だけ守り…安全な場所に確保しているのに」
「それは、私が言ったからで…」
「なら、何故あなたも連れて行くのよ?
さっきだって…」
「それは…私が…」
何だか自分も頭の中が混乱してきた。
須賀先輩は…望美だけを守ってる?
私は…
「違う!!
俺は、望美も恭子も大事だ!」
否定する須賀先輩。
だが、夢魔は
「これでも、同じ事言えるのかしら?」
そう言ってきた。
『えっ…?』
驚く私達に構わずに下から上がって来たのは…



