夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)


私の心を読み
語るように話しかけてくる夢魔。

「恭子。惑わされるな!?」
慌てて止める須賀君。

私は、動揺をしていた。
夢魔の言葉に…

「気づかない?
ずっと須賀君は、望美の身だけ守り…安全な場所に確保しているのに」

「それは、私が言ったからで…」

「なら、何故あなたも連れて行くのよ?
さっきだって…」

「それは…私が…」
何だか自分も頭の中が混乱してきた。

須賀先輩は…望美だけを守ってる?
私は…

「違う!!
俺は、望美も恭子も大事だ!」
否定する須賀先輩。

だが、夢魔は
「これでも、同じ事言えるのかしら?」
そう言ってきた。

『えっ…?』
驚く私達に構わずに下から上がって来たのは…