夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)


そんな…
青木先輩!!

何階まで上がったか分からない。
途中で悲鳴が飛ぶ。

その声は、青木先輩のものだった。
「須賀先輩…青木先輩が!?」

「…くっ…!!」
悔しそうに歯を食いしばる須賀先輩。

そうしたら
奇声みたいな高笑いが聞こえてきた。

「キャハハ…ッ!!」

その声は、夢魔の声だとすぐに分かった。

下の方から夢魔が姿を現した。
私の本当の姿のまま…

「あなたのせい…あなたのせいで彼が死んだのよ?」
フフッと不気味に笑う。

「あ、あんたが青木先輩を殺したんでしょーが!?」
私は、負けじと言い返す。

身体は、恐怖でガクガクしていた。