私達は、座って飲み物を一気に飲みあった事を全て話した。
「アハハッ…ホラー映画の観過ぎだって。本当にそんな事ある訳無いじゃん」
笑ってる青木先輩。
「本当なんですって
こう…確かに声も聞いたし、ぬるって血だらけの気持ち悪い手が出たんです!」
「私は、それは、聞こえ無かったけど…確かに望美が悲鳴を上げてました!」
あんだけデカい声を出したのに…何故須賀先輩達や周りは、気づかないの?
お互いに顔を見合わせる青木先輩と須賀先輩。
「…いや、もしかしたら本当かも知れないぞ?」
「おい、智也…!?」
「信じてくれるんですか!?須賀先輩」
さすが、須賀先輩。
「父さんが言ってたんだけど…最初の怪奇現象が、そんな感じだったらしい」



