夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)


『…青木先輩…』

「どうしたんだ?そんな血相な顔をして…?」

「今…私達トイレから大きな声出したよね!?」
必死に望美が言うが

「はぁっ!?
何も聞こえ無かったけど…?
なぁ、智也」

「あぁ…何も聞こえ無かったけど?」
須賀先輩も聞こえ無かったみたいだ。

『…えっ?』
そんな訳ないじゃん。

「確かに大声だしたわよ!?しかも、かなり」
私も言うが、

「お前ら暑くて悪い夢でも見てたんじゃねぇーの?」

「そんなはずは…」

「響子…」
不安そうな望美。

「とにかく座りなよ?冷たい物でも飲んで落ち着いたら?」
優しくフォローする須賀先輩。