バッタン!!

ハァッハァッ…
息が切らしてしまう。

と、とにかく元の世界に戻れる方法を探さなくちゃあ…
それに夢魔をもう一度封印しなくては

心臓がバクバクしている。
そうするとまた、呟くように

「ねぇ、誰を封印するって…?」

ゾクッ!!

「キャアアッ!!」
悲鳴が上がる。

ガチャッ

「どうした?
恭子…そんな悲鳴を上げて!?」
お兄ちゃんが慌ててドアを開けてきた。

「お、お兄ちゃん…」
涙目になりながら言う。

怖い…

夢魔が…近くで見ている。
狙われているんだ!