えっ!?
何で…これが?
「…あの時に捨てたはずなのに…?」
捨てたはずの懐中時計が、いつの間にかポケットに入っていた。
ゾクッ
その時計が気味悪くなってくる。
しかも…止まっていたはずなのに…動いてるし
「どうしたんだ…響子?」
須賀先輩が、こっちに近づいて来る。
「…須賀先輩…」
「あれ?お前…懐中時計なんて持ってるんだ?
いいねぇ~俺も今ハマッてるんだ」
えっ?
「ハマッてるんですか?」
「あぁ…ほら、これってこうやって…催眠術に使う時に使えるだろ?
俺、その練習をやってるんだ」
そう言いながら使う真似をする。



