※回想。 ガサッ 「あれ? 今日もココに居たんだ?吉田さん」 「…須賀君」 「この辺で、よく本を読んでるよね? 本とか好きなの?」 「…うん。ココだと涼しいし…」 恥ずかしそうに小声で言う吉田恭子。 「そっか…確かにココ涼しいもんな。 あ、隣り座ってもいい?」 「う…うん」 隣りに座ると持っている懐中時計に気づく須賀。 「あ、吉田さん。 その懐中時計持っててくれてるんだ?」 「…気に入ってるから…あの…その『吉田さん』ってやめてくれない? 同じ苗字の人多いから…」