『へぇ~』
「でな、その能力を見せようともしたんだけど
逆にさらに気持ち悪がられて生徒どころか親とかにも気味悪がられて…精神科に通わせてたんだって!」
「須賀先輩のお父さんは、精神科の先生だよね?」
望美が訪ねてくる。
「うんうん。」
コソコソと話す響子。
「それで、あまりにも将来の事を心配した両親は、ある事を精神科の先生に依頼したんだ!」
『何を?』
「催眠療法だよ!
それで、その夢魔の能力を忘れさせようとしたんだ」
「でも、まだその当初は…その催眠療法は、完全じゃ無い上に薬も重なって副作用が強過ぎて頭がおかしくなっちゃったんだってさ」
ゴクッ
思わず息を呑み込む。
「…で?どうなっちゃったの?」
まさか…人を殺しちゃったとか?



