「ごめんなさい。
私、そう言う怖い話とか苦手だから外に出てるわね」
そう言い田中先生は、出て行く。
(相変わらず怖い話苦手だよねぇ~)
「で?何が…?」
「あ、あぁ…お前ら夢魔事件って知ってるか?」
突然聞いてくる須賀先輩。
『何…それ?』
「昔…と言っても30年ぐらい前の話なんだけど、不思議な怪奇現象があったんだ。しかも、死者も出ている」
「うわぁ~何それ!?超興味ある♪」
興味津々の望美と響子。
「あのな、俺の父親の同級生だったらしいんだけど…吉田恭子って言う名前の女子生徒が居たんだ」
「そいつは、誰の夢の中も自由に出入り出来たりその中で操ったり出来る夢魔の能力を持ってたんだってさ」
「夢魔ってあの…悪い夢を見せたり怖がらせたりする妖怪みたいな事だよな?」
そう訊ねる青木先輩。
「そうそう。もちろん、そんなの誰も信じ無かったけどな。
元々暗くて地味な奴だったから周りが気味悪がって近寄ら無かったみたいだけど…自分は、その能力を持ってると言ってたんだって」



