機会を狙ってるのか…?
「母さん…最近変な事が起きてない?」
「えっ?う~ん。
気のせいだと思うけど…人の気配がたまにするのよね」
「そうか…何か変な事が起きたら俺か父さんに言いなよ?
すぐに駆けつけるから…」
「えぇ…ありがとう。
でも、気のせいだと思うし大丈夫よ!」
そう笑顔で言う母さん。
気のせいじゃないと言っても…きっと信じてくれないだろう。
俺達が、守るしかない。
「それより、智也の方こそ大丈夫なの?
最近また変な事件に巻き込まれてない?」
「あぁ…大丈夫だよ!気をつけてるし」
ニコッと笑って誤魔化す。
母さんや皆のためにも早く催眠療法を完璧にマスターしないとな。
そう思っていたが、まさか…あんな事が起きるなんて
想像もしたく無かった。



