浮気性な彼

そうだよね…
私の…彼氏…なんだよね。

「もう…ダメなのかな。私たち…」

嫌だよ…
また浮気はじめるの?
もう浮気はしないって、約束したじゃん。

一ノ瀬さんも俊平も…ひどいよ…

「沙耶?俊平君にも何かあったのかもしれないよ…?顔見れないんでしょ?分かるよ?でもね…このままだと沙耶は一ノ瀬になめられ続けるよ?」

そんなの…嫌に決まってる。
でも、顔を見れないんだもん。
見たくないんだもん。

「ごめん…今は…2人と向き合えられないよ…」

「そっか…ま、教室戻ろ。私もいるし、一緒に…頑張ろ」

彩芽…ありがとう。
私っていつも彩芽に頼ってばっかで、ダメダメな友達でごめんね?
こんないい親友がいる私は感謝しなきゃだね。

私と彩芽は2人でHRが終わった教室へと入る。

そこにはもちろん、俊平も一ノ瀬さんもいるわけで…

「沙耶…話したいことがある」

私の元へと駆け寄ってきた俊平が口を開いた。

「な…なに…?」