いつの間にか眠ってしまったんだろう。
部屋の時計が6時半を指している。
学校行きたくない…
でも、ここで行かなかったら何も変わらない。
でも、もし行ったとして私はちゃんと一ノ瀬さんと俊平と話せる?
考えていたららちが明かないから、私は学校の支度をはじめる。
重たい足を学校までなんとか運ばせて、私はようやく学校についた。
「沙耶、おはよ〜」
いつものように彩芽が私の席へときて、挨拶をする。
「おはよ〜」
私も挨拶を返しながらキョロっと辺りを見回す。
一ノ瀬さんと俊平はもうすでに学校に来ていた。
私が来たことに気づいた俊平は私の方へと歩いてくる。
「あ、彩芽!ト、ト…トイレ行こっ!」
私は俊平のことを避けるようにトイレへと向かった。
「沙耶…何かあった?」
私の顔を覗く彩芽の顔が目に入る。
私は俊平と一ノ瀬さんの昨日のことを全て話した。
「なにそれ!一ノ瀬まぢでなんなのよ!人の彼氏にキス!?それを拒否らなかった俊平君も俊平君だよ!」
私の話を聞いて、怒りだす彩芽。

