浮気性な彼


やめて…
俊平…行かないで…

「大雅…私、大丈夫…」

こうしている間にも、私の不安は大きくなるばかり。

「でも…沙耶、一ノ瀬のことだろ?そんな顔してる理由…」

大雅の顔を見ると私のことを心配してくれている表情をしていた。
分かっているんだ。
大雅は分かっている。

「でも…HR始まっちゃうし…」

これ以上、大雅に迷惑はかけられない。
私のせいでいっぱい迷惑かけてきたわけだし…

「あのな、俺は迷惑なんて思ってねぇからな?好きな奴のこと心配になるのは普通だろ?」

ぇ…?
好きな奴って…
今…そう言った…よね?

「い、いまのは…その…あ!!!友達としてって意味な?!」

ぁ…!
そうゆう意味か…
私ってば恥ずかしいじゃん///