一ノ瀬眞子（いちのせ まこ）…だったよね？？

大人しく、真面目だから実行委員に向いているし、無事に文化祭を終えられるだろうな…なんて馬鹿な勘違いをしてしまっていたんだ。

「というわけで実行委員は淵上と一ノ瀬に決まりな〜じゃ、授業がんばってなぁ〜」

ぇ！俊平が実行委員！？
ってことは、今から文化祭まで相当忙しくなるってことじゃん…
文化祭だって2人で回れないってことだよね…？

「沙耶〜移動教室だよ？行こ！」

教科書とノートを手にもった彩芽が私の席へとくる。

「う、うん…」

今はそれどころじゃないよ…
でも授業は受けなきゃね…

私も、教科書とノートを手に持つ。

「沙耶…実行委員になったさ、一ノ瀬眞子っているでしょ…？あの子、気をつけた方がいいよ…」

小さい声で私に呟く彩芽。
気をつけた方がいい…ってどいゆうこと？

「それって…どうゆう意味？」