教室へと戻るけど、もうそこには誰もいない。
あちゃー。
やっちゃった!
明日はちゃんと授業受けなきゃ…

「帰るか。」

私の手をとり、指を絡めあう。

そんな些細な行動に、私は不覚にもドキッとする。

「う、うん…」

手を繋いだまま学校をでて、いつもと同じ帰り道を2人肩を並べて歩く。

前はあり得ないことだった。
俊平と2人で帰るなんて。
でも、今では当たり前になっている。

これがどれだけ幸せなことか…
私は幸せな日々を送った。