…信じていいの?
私…本気になっちゃうよ?

「うん。」

ゆっくりと頷いた。

「ん。」

そう言って、いつもポケットの中にしまっている手を俊平は差し出した。
それがすごく嬉しくて、私は彼の手に自分の手を重ねた。

また、俊平の彼女に戻れたんだって思うと、不安と嬉しさが混じり合った変な感情に襲われた。

でも、もう約束してくれたもんね。

私は、信じてるから。