あきらかに痩せている体。
人間ではないかのような力を失った俊平の瞳。
おかしいよ…俊平…

「関係ねぇだろ」

何なのよ。
浮気しまくったあげく、反省の一つもなしですか!?

「私はあんたのこと心配して言ってんの!なのに何その態度。」

本当腹立つ!
心配してやったるのに!

「最近…大雅と仲良いな…」

…大雅?
何で今大雅がでてくるの?

「…前から仲良いけど…」

そんなことより、今は俊平の方が大事だっつーの。

「そんなことより、俊平。前の俊平に戻ってよ…女好きでもいい。浮気性でもいい。だから…ちゃんと前みたいに元気な俊平に戻ってよ…」

今までこっちを向かなかった俊平の瞳がやっと私を見た。

「じゃー、俺の女に戻れよ…」

そう言って、私を見つめる俊平の瞳はすごく真っ直ぐで…
すごく温かいものだった。

「うん…でも…さっきはいいって言ったけど…浮気は…ちょっと…」

浮気されたらまた同じことの繰り返しだし…辛い思いをするだけだし…

そんな私を見つめて、ベンチに寝転んでいた彼の体が起き上がった。

「約束する。だから、俺の女になれ」