何でかな。
涙が頬を伝ったのが分かった。
そんなに想ってくれてたの?
そんなに考えててくれてたの?
「私…いかなきゃ…」
目の前にある公園には俊平がいる。
行かなきゃ。
私、もう後悔したくない。
「行ってこい。じゃ、またな。」
ニコッと微笑む大雅。
本当、こいつには世話になっちゃったな。
本当にありがとう。
「またね。大雅!」
大雅の背中に大きく手を振り、俊平がいる公園へと入っていく。
「何してんのよ」
顔をあげた俊平の瞳には何もうつっていないかのような力抜けた瞳だった。
「…別に」
そっぽを向き、冷たく接される。
よく見るとこの一週間で痩せた俊平の体。
「ねぇ、ご飯…ちゃんと食べてんの?」

