ぇ…
今、何と!?
嘘?嘘って言った?

「あんたねぇ!私がこの数秒間どんだけショック受けたと思ってんのよ!」

ズカズカと大雅の肩を優しく殴る。

「悪かったって」

ゲラゲラと笑ながら謝る大雅に反省の色は見えてこない。
全く…こいつは…
本当に馬鹿って言うか、何て言うか…

「あいつな、最近女と遊ぶのやめたらしいよ。お前に戻ってきてほしいからじゃねぇの?」

あいつって言うのは多分、俊平のことだろう。
急に真剣になったかと思ったら…

「私には関係ないことだし!」

分かってる。
空元気でしょ?
馬鹿じゃねぇの!って思うよ?
でも、そうしなきゃ私が私でいられない気がするんだ。