「そうやって切なそうな顔されると気になっちゃうじゃん。」
それだけの一言にどんどんと赤くなっていく大雅の顔。
「き、き…気に、なる!?」
顔を茹でだこのように赤くしたまま動揺を隠せていない大雅。
どうしたんだろう。
いつもならこんなことないのに。
「お、俺は沙耶が笑顔でいてくれたら…それでいいんだよ!」
動揺を隠すかのように笑顔で私に言うけれど、その笑顔もどこか切なそうだった。
「ありがとう。じゃ、帰るわ。またね」
「おう。また明日な。」
2人で手を振りあって門を出た。
自分の恋愛相談を初めて大雅に聞いてもらったなぁ…なんてどうでもいいこのとを考えながら家へと帰る。

