「別れよ」

誰もいない教室に私の声が響いた。
返事が無く、沈黙が漂う。

「ねぇ、聞いてんの?別れてよ。この最低浮気野郎!」

私は、もう我慢の限界だった。
毎日毎日が苦しかった。
何度も別れようと思ったけどできなくて…
辛くて毎日泣いていた。
でも、もう無理。

「別れたくない。」

ボソッと聞こえる彼の声。
『別れたくない。』って。
あれだけ浮気しておいて別れたくないってどうゆうことよ!

私の拳が少しずつかたくなる。

「私…もうこんな苦しい思いしたくない」