『まぁ…色々と大変な事だらけだと思うが頑張ってくれ。』

「はいっ!」

あたしは元気よく返事をした。
色々大変なのかぁ…
編入試験とか普通…むしろ簡単だつたから、学力的には全然楽なんじゃないの?
いったい何が大変なのかな…
体育とか?






ガラガラッ…

『みんな席に着いてー。』

教室の中でバラバラだった生徒が席に着いていく。
あれ…?
気のせいかな…?
男子の割合が高いような気が…






『えー、今日から2年4組の仲間になる宇佐見 林檎さんだ。このクラスでは女子1人だから、みんな仲良くしてやってくれ。じゃあ宇佐見、軽く挨拶してくれ。』






はい…?
先生今何て言った!?

「ちょっ!先生!?このクラスの女子ってまさか…!?」

『あぁ、宇佐見だけだ。まぁ大変だろうけど頑張ってくれ。じゃあもう挨拶はいいから1番後ろの窓側の空いている席に座ってくれな?』

嘘!?
嘘でしょ!?
女子1人とか無理っ!
友達できないよっ!
あぁ…
あたしの楽しい高校生活が始まる前に終わったよ…