白雪姫の唇





「…葵………。」


私の眠りが深くなって夢と現実がわからなくなったころ




「バカだろ…」

そうやってため息をつくナツに


「ナツ……」
私は無意識に手招きをする



目を見開いたナツが言った

「…………襲われたいんだな?」





…うん、そうだよ




ナツは私の唇をそっと塞いだ

毒りんごが魔法のりんごに変わるのは、きっともうすぐ






end