不器用な貴方なりの優しさが伝わってきて



強引に、じゃなくて、わざわざ身体を支えながら立たせてくれたこと



気にかけてくれたことで



心が温かくなって



目頭まで熱くなってきたんだ…





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ピピッ


39℃2分…


「…こんなに上がるものなんだ…」

薬を飲んでだいぶ楽になり、あたしはベッドの中で身体を丸めた。

気付かないうちに手は額へと移動する。




『お前顔赤いし…』




額に触れた手は



指切りをした小学生の頃より




随分大きくなっていた。




「優しすぎだよ……」



貴方を思って泣くのは何度目だろう…?


でも貴方はきっと知らない。


あたしが泣いたことなんて。


…知らない方が良いんだけど…。



「好き…………」



この気持ち



いつか伝えられるかな…