これらの本は、全て。
魔法書、と言われる本だということを。
そして、その魔法書に書かれている、ほとんどの魔法を扱えることに…
自分は、人間界には本来はいないはずの、魔法使いだということに。
私は、気づいてしまった。
それに気づいたのも、同じく五歳の時。
それからは、魔法をフル活用して、家事をこなしてきた。
お陰で弱冠15歳にして、メイド長まで上り詰めてしまった。
……メイド長になったのは、10歳の時だけれど。
この世界には、義務教育と言われるものがなく、学校は、基本、自由登校。
行きたい日に、自分の通う学校に行くだけ。
卒業するためには、卒業試験を受けて、合格すれば卒業できる。
中には、[国立学校卒業]という肩書きが欲しいが為に、学校に行って…
入学した日のうちに、卒業試験を受けて卒業する人もいる。
それは、ほんの一握りの人だけど。
だから、私はこの家でミドリ様とアオイ様の世話をしている。
この二人は、ワガママすぎて大変だけれど。

