愛ノ女神さま。


私は、今日の会議を終えたら、この家を離れるつもりだった……!

ううん、この家だけでなく…………この世界を───。



私は、魔法使いだから。


本来、この人間界にいる筈のない、魔法使いだから。

「魔界へ行こう」そう思っていたのに───。


御堂家の後継者はアオイ様で、アオイ様の後継者教育が終わるまでは、御堂の方々にはその役職を継続してもらい、なんとしてでもアオイ様を後継者にしようって…………。


心の中で、アオイ様に呆れてはいたけれど…

これからどうするべきなのか─。それを、私なりに考えていたのに。




……それに、最近アオイ様は変わりつつあったから。

こっそり、私の部屋から経済や政治、帝王学の本や上級者向けのテーブルマナーの本を持っていって、勉強していた。


アオイ様なりに、危機感を感じて勉強をしていたのに───。






その変化に、ミドリ様は気づいていなかった。