……それに対してアオイは、メイド達からも蝶よ花よと甘やかされ、おだてられて育ったために、徐々に高飛車になっていった。
自分が一番可愛いと、誰からも愛されていると思い込み、常に自分が一番でないと我慢できない。
実際に、アオイ専属のメイドになった桃花が、マントのフードを被り忘れて、美しいブロンドの髪が見えていた時には「桃花の髪がほしい」と、ハサミを持って襲いかかったこともあった。
アオイがずっとブロンドの髪に憧れていたからである。
それからは、月日が経つにつれて、二人の差は目に見えるように開いていった。
10歳でメイド長にまで上り詰めた桃花と、働きもせず御堂のお金を使いまくり男遊びをするアオイ。
…………どちらを後継者にするかなんて、火を見るよりも明らかだった。
ただ、自意識過剰に育ってしまったアオイを説得するには、相当な時間がかかる。
それに加えて、自分が御堂の血を引いている、と勘違いしている節があるため、今日のような重役会議で、きっぱりと切り捨ててしまうべきだと思い、実行したのだ。
………………アオイと桃花、二人がどんな気持ちで育ってきたかも、桃花の覚悟にも気づかずに。
-ミドリside End-

