………………そこから二人は明らかに別物のスピードで成長していった。
桃花よりも、半年早く生まれたアオイ。
しかし、アオイが初めて喃語を喋った一ヶ月後には桃花が喃語を喋るようになり、一語文を喋りだすのは桃花の方が二ヶ月以上早かった。
一語文を喋りだした桃花に本を読んであげると、スポンジが水を吸うかのように、たくさんの言葉を覚え、一歳半の時点で、三語文を話せるようになっていた。
一方、アオイは三歳になった頃、ようやく三語文が話せるようになった。
これが普通のスピードなのだが、桃花の成長が凄まじいものだったため、アオイは他より劣っているように見えてしまったのだ。
───そして、桃花が三歳になった日から、アオイは今まで通り甘やかして育て、桃花はメイドとして厳しく教育することにした。
……すると、桃花はみるみるうちに、立派なメイドとして育ち、四歳になった頃には一人で遠く離れたお店まで買い物に行かせるようになっていた。
驚きだったのは、五歳でこの世界の全言語をマスターしてしまったことだ。
私が幼い頃家に居候をしていた女性が使っていた部屋に、たくさんの本が残こっていたため、桃花の勉強になるかと思い、桃花をその部屋に住まわせていた。
すると、桃花はそれらの本を片っ端から読み漁ったらしく、いつのまにかこの世界の全言語をマスターしてしまっていたのだ。

