愛ノ女神さま。


LGBT。一般的に、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなどの、性と心に不一致がある人のことを指すことばである。

私の場合は、レズビアンがそれにあたる。


「私はレズビアンです。同姓愛者です。

男性との恋愛はもちろん…………そういった行為は、心と体が受け付けません。だから、結婚をして、後継者を作るなどという行為は、私にはできません。」


「…………ほぉ。

まさか、と思ってはいたんじゃがのう。これじゃ、仕方ないわい。結婚は諦めるとするかのう…」


お父様がそう言うと、再びざわめきだす重役達。


「それでは、ミドリ様の代で御堂家は滅びてしまうのでは!?」

「跡継ぎはどうされるのですか!?」

「御堂家が滅びてしまったら、この国はどうしたら…」


ざわめきがざわめきを呼び、更に重役達が騒がしくなる。


「なにも、結婚はしなくてよいと言っただけで、跡継ぎを作るなとは言ってはおらん!ミドリ、お前に考えがあるのじゃろう?」


しかし、そのざわめきもお父様の鶴の一声で、一瞬で静かになった。


「はい。私に考えがあります。

跡継ぎに、養子を貰おうかと思っています。」


これは、前々から考えていたことだった。