アオイ様の挨拶が終わったということは、次は私だよね……。
「アオイ様のお世話係を務めております、メイド長の音羽 桃花です。本日は大事な会議にお招きいただき、誠に嬉しく思っています。」
私は静かに立ち上がり、簡単に自己紹介をした。
挨拶をするのは私が一番最後だったようで、すぐに本題に入った。
「本日の本題ですが、皆様も既にご存知のように、後継者である次期社長を決定しなければなりません。
そこで……
独断ではありますが、次期社長候補である、アオイと桃花にテストを受けていただきました。」
そう言い放ったミドリ様の言葉に、部屋全体がざわつきを見せる。
……なんて、冷静に状況を飲み込めればいいのだけど、私もミドリ様の言葉に、どよめきを隠しきれなかった。
“次期社長候補である、アオイと桃花”
……まさか、私も次期社長候補に入れられているなんて、思いもしなかったのだ。
テストを受けさせられたときも、「アオイのお世話係継続のテストよ」と言われて受けたし、自分が次期社長候補であることに誰よりもびっくりした。
混乱する頭をよそに、ミドリ様はどんどん話を進めていく。
「テストの内容は、国立学校卒業試験で出される勉学的な内容に加え、経済学、経営学、帝王学、テーブルマナーや言葉遣いなどの礼儀作法について、それから一般教養についてをテストさせていただきました。」

