愛ノ女神さま。


けれど、私は今日の会議が終わったら……






ここを離れる気でいるから。


最後くらい、自分のやりたいようにやろうと思って、着飾ってきたのだ。


だから、アオイ様がいくら騒ごうが、今日一日だけアオイ様を抑えることが出来たら、全く問題なし。


それに、いつもミドリ様が

「もちろんアオイだって可愛いわよ。

世界で一番ね。」

って、なだめて……


「それはどうかしら。」


………………え?


いつもの台詞が帰ってくると思っていた私の耳に聞こえたのは、いつもより少し低いミドリ様の声。


「お母……様…………

なに…………言って…………「さあ、行きましょう。」


困惑の表情を浮かべたアオイ様の言葉に重ねるように言ったミドリ様に


「はい。」


と、すんなりうなずくことしか、私には出来なかった。



─ギイィ……



重い木の扉を開いた先にいるのは


御堂グループ 現会長であるミドリ様のお父様、御堂グループ 現相談役であるミドリ様のお母様。


そして……


御堂グループの上層部の方々だった。