-ソフィside-
「はいっ‼ありがとうございました!」
そう言って、テレポートで消えていったのは、我が子の様に可愛がっている桃花。
初めてあたしの店に来たときには、そりゃあ子供とは思えないような表情しとったよ。
じゃが、何回もここに来るうちに、少しずつあたしに心を開いてくれて、今じゃ本当の桃花を見せてくれてる。
魔法使いだということも、あたしだけに教えてくれたみたいだ。
桃花はいずれあっちの世界に行くことになるのじゃろうが、それでもあたしが……
「すみません。」
そう考えとったとき、突然店に凛とした男の人の低い声が響いた。
「いらっしゃい。何かようかい?」
そう言ったあたしが、彼の方を振り向くと、深く帽子を被り、そこから出てる薄い青色の髪が特徴の、背の高い男が立っていた。
「──さっきまで、ここに魔法使いがいませんでしたか?」
“魔法使い”
このキーワードは、桃花のことを指していると捉えていいのじゃろうか?
それにしても、桃花が魔法使いと気づくだなんて……
「あんた、魔界の人間か?」
このあたしの言葉に、目の前の男は帽子を取った。

